Giant Allege

　昆虫型のメカを描くのは楽しいが、脚が多いのが面倒である。それはさておき、昆虫といったらカブトムシの角，クワガタの鋏，カマキリの鍬といったところか。

　コイツはカブトムシがモチーフだが、巨大なナイフを角に模した上で本体下に配置している。ナイフの基部は本体と脚部ユニットと繋ぐシャフトにある。突進してズブリと刺す時にナイフに余計な応力を与えないことと、ナイフを寝かせてシャフト軸に回転させる薙ぎ払いアクションを意図している。おかげで既存の多脚戦車と区別できるデザインになったと思う。

　脚を畳んで翅を広げる飛行形態や、シュルツェンが展開してアームになるギミックを密かに仕込んでいる。

　まんまウェスタン。カウボーイハットで全ての雰囲気が決まってしまうのだが。馬に乗らないし、あからさまなのはどうかと思うので、乗馬パンツのアレンジは雰囲気程度に抑えた。面白いのでショットガン用の弾帯は内股側に付けてみた。

　肩のリボルバーがアクセサリーなのか実用なのかは決めていない。ロボのコンセプトの明確化と見た目のインパクトを狙ったデザイン上のもの。絵的に頭部に掛かかるのを嫌って撃鉄は省略した。

　オーダーは四足＋牙＋爪。デザインに仕込むのは簡単だが、オリジナルの「何か」を入れたいと思っている。今回は顎と牙に拘ってみた。噛み付き＋回転切削である。敵の腕に噛み付き、回転ノコをギュンギュン火花を散らしながら切り裂くのである。
更にもう一工夫も加えてみた。背中のクレーンから伸びる頭部。四肢を踏ん張って咥えた敵機を振り回すアクションを想定している。